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代表取締役社長　中込 佑介

フジックスは1951年の設立以来、日本の産業を支えるさまざまな製品を開発製造し、社会の発展に貢献してきました。当社が長年にわたって実績を築き上げている分野のひとつが、ワイヤハーネスやゴム成形品、樹脂成形品などの自動車用部品です。そして、自動車業界で培った技術力や品質管理体制をもとに、近年は産業機器の分野にも進出。産業用ロボットをはじめとするFA（ファクトリー・オートメーション）機器の核となる産業用サーボモーター、インバータ業界にOEM製品を提供し、業界大手のお客様から高い評価を獲得しています。

私たちの強みは、お客様が抱える課題をともに解決していく提案力にあります。たとえば、メーカーの海外事業展開にあたって必要とされる、国際規格に適合した製品を共同で企画開発するなど、お客様のニーズに的確にお応えすることで自らの存在価値を発揮しています。ワイヤハーネス、ゴム、樹脂成形品だけでなく、近年ではアルミダイカストのような金属加工製品に至るまで、多種多様な製品を手がけて蓄積した技術とノウハウをもとに、私たちだからこそ提供できるソリューションで新たな市場を開拓し、より多くのお客様のモノづくりを支援していきたいと考えています。

グローバルなスケールでお客様に貢献できる体制を構築していることも、当社の大きな特徴です。四半世紀以上前から海外に進出し、米国で営業拠点を起ち上げるとともに、中国に生産拠点を設立。現在、中国国内の昆山、瀋陽、南通に3つの工場を展開し、生産能力の増強を図っています。お客様からのご要望を受けて、スピーディーな開発が要求される高スペックな製品は日本の工場で担い、量産化する製品は中国の工場で集中生産することで、品質とコストを両立するモノづくりを追求しています。

さらに、昨今の国際情勢の変化にも対応するべく、2023年にはベトナムにも新たな工場を開設しました。日本・中国・ベトナムの各工場が連携し、リスクを分散しながら、お客様にとって最適な形で製品を生産・供給できる体制も整備しています。こうしたグローバルでの事業展開をいっそう発展させていくために、今後は人材の多様化にも努め、組織をさらに強くしていきたいと考えています。お客様が私たちと関わることで、新たな価値を見出し、モノづくりの競争力が高まっていく。そんな唯一無二のパートナーとして、お客様とともに成長を続けていきます。